国内初!
黒部峡谷鉄道(トロッコ電車)全線のau通信エリア化

(写真提供:黒部峡谷鉄道)
  • 9 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 17 パートナーシップで目標を達成しよう

険しい峡谷にも「つながる」という
安心・快適を

そこにいる、すべての人の安心と笑顔と、
その先の新たな未来のためにも。
そんなKDDIエンジニアリングの強い想いと
確かな技術が、
​黒部峡谷のトロッコ電車の全線に
au通信をつなげました。(2022年10月現在)

黒部峡谷鉄道の全線で使えるように
なったスマートフォン・携帯電話

国内屈指の険しい峡谷に阻まれ、どの通信事業者もエリア化できていなかった、黒部ダムにつながる黒部峡谷鉄道(トロッコ電車)沿線。KDDI㈱から委託をうけたKDDIエンジニアリングが、その確かな技術力を駆使して、auのスマートフォン・携帯電話を全線で利用できるようau基地局設置を行いました。始発の宇奈月駅から終点の欅平駅まですべての区間の開通を実現したのは、KDDIが通信事業者で初めてです。(2022年10月現在)

全線でauのスマートフォン・携帯電話が使えることで、“もしも”の時も、つながる安心をお届けすることができるのです。またKDDIの通信によって、トロッコ電車から見る黒部峡谷の絶景や感動を、写真や言葉でリアルタイムに届けられるようになりました。

全線開通のために向き合った困難

雄大な自然に囲まれた黒部峡谷一帯は国内有数の観光地。そしてその中を走る黒部峡谷鉄道は、トロッコ電車として親しまれています。​
しかし中部山岳国立公園内に位置することから、さまざまな規制によりどの通信事業者も基地局の設置が難しく、全線を通信でつなぐことができていませんでした。​
設置機材を運搬するための自動車道路もなく、トロッコ電車の線路は通っているものの、開口部が小さくカーブも多いトンネルばかり。中には最長1kmにもおよぶトンネルもあります。
そのような中でのau基地局設置は困難を極めました。

黒部峡谷へ電波を届けるために

KDDIエンジニアリングは、au基地局を設置するまでにさまざまな障害に立ち向かいました。夢を形にするために乗り越えてきた壁をご紹介します。

Episode1 地理・地形と電波との戦い

作業員手ずから測定機材を山中まで運ぶ。

より効率的に設計するために、全線20kmを何度も歩き、トンネル状況を細かく把握。

エリア品質測定と最適化調整、電波実験を何度も繰り返す。​

測定機材を背負い、品質確認のためにトンネル内を何度も歩く。​

Episode2 豪雪との戦い

冬期は作業用トロッコ電車も運行休止。

悪天候の日にも、資材を背負いながら、雪を掻き分けて進む。夜はダム作業員宿舎で過ごす。

より早くau通信を開通させるために、冬期もトンネル内で作業。

技術と情熱で成し遂げた
イノベーション

KDDIエンジニアリングがつなげていく。
通信という現代に不可欠なインフラを通して、
どんな場所でも人々を支えるために。

どこでもスマートフォン・携帯電話が使えて当たり前の時代、空気と同じぐらい通信は私たちのくらしに欠かせません。黒部峡谷でもその当たり前を支えるために、私たちの努力と工夫と「想い」を注ぎ込み、au通信の開通にこぎつけました。
その結果、黒部峡谷鉄道の関係者から、今回の通信開通工事は黒四(黒部ダム)建設に匹敵するほどのイノベーションだと高く評価いただきました。​
すべてはそこにいる、すべての人の安心と笑顔、そしてその先の新たな未来のために。KDDIエンジニアリングはこれからも「通信業界の黒四建設」の実績を誇りに、通信インフラを創り・守り、全国あらゆる地域に安心と笑顔を届け続けて、未来を切り拓いていきます。

今回の黒鉄の工事は、
通信業界の黒四(黒部ダム)建設ですね

黒部峡谷鉄道様